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未来の大漫画家マツリセイシロウのblog
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どうも、マツリっす。

ちょっと長い上に面倒くさい話をするので、興味ない人は帰って下さい。

昨今何か事件があると、やれゲームだアニメだマンガの影響だと叩かれるのが世の常になっていますが皆さんいかがお過ごしでしょうか。そういったニュースに出くわす度に俺の小さな胸もチヂにみらでる…ちみにみられる…千千に乱れるワケですが!
俺の立場からこういう発言をすると「規制反対!表現の自由を!」みたいな話になると思いますよね。違います。

果たしてフィクションという表現は現実世界に影響を与えることが出来るのか?という問いに対して、俺の応えは常にYESです。
ちょっと考えれば判ることだと思うのですが、例えばドカベンが切っ掛けで野球を始めましたという話に「そんなわけNEEEEE」という人は居ません。スラダンが好きでバスケを始めた人も居ますし、良い方面の影響に関しては割と大っぴらに語られても否定されることは無いでしょう。
もちろんそこから先に成功するとかしないとか、それは本人の資質の問題だと思うのですが、ともあれ最初に背中を押したものがフィクションであったという事実になんら変わりは無いわけです。

だとすれば、犯罪者の最初の切っ掛けがフィクションであったとしても何の不思議も無いと思うのです。人はイメージを持つ生き物ですし、そのイメージによって良くも悪くもなりえます。であればこそ、フィクションを作ることに関わる人間は最大限に気を使うべきではないでしょうか。
もちろん、それは表現としての殺人描写や性描写を放棄すべきという主張では無いです。エンターティメントである以上、「カッコいい悪」や「倒されるべき反吐が出るような悪役」というのは有り得ます。
しかしそれがエンターティメントとして昇華されるか、単なる露悪趣味に堕するかはやはり作り手の意識によるところが大きいと思います。作り手には表現の自由は確かに有りますが、だからといってモラルを放棄していいということではありません。

人間には闇に惹かれる面もありますが、本質的に光が嫌いな人間もまた居ません。人生の一時期においては逆走光性的性格を帯びることもあります。しかし出来ればそういう人たちの手を取って、日の当たるところへ連れ出すのが本来フィクションのなすべき仕事なのではないかと個人的には考えておるわけです。

ことさらに自分の場合に当てはめて言うならば、俺は「マイティハート」という作品を「よーしパパ女の子を捕まえてどえらい目に遭わせちゃうぞー」みたいなクソに当てては作ってないということです。
おおむね「くだらねーなー」と言って笑ってほんの少し元気になってもらえれば(性的な意味で)良いなと思って描いております。その過程で誰も傷つけたくは無いわけです。

もちろんそれでも思慮が足りないこともあるかもしれません。そんときは素直に謝るとしてですね、要は常にそういう気持ちを忘れてはいかんという話です。

翻ってじゃあお前は規制推進主義者なのかと言われると、割とそうでもない。
現在のヒステリックな言語統制とか、事なかれ主義に根ざした自主規制に関してはもうちょっとちゃんとしろと言いたい。ウナギの目打ちが駄目とかスイカ割りが駄目とか意味がわからねえ。
(どこの会社というわけでもないですが、一般論として)そこら辺に人員割いても利益にならんし時間の無駄だから、ただ頭を低くしてやりすごそうとしてるんでしょうけど表現というのはそもそも営利じゃなくて文化事業だというのが建前なんだから、せめて建前くらいは守ってくれと。文化なんだからそら金にならんところもあるわ、と。

大体三つくらいの原因が並行してこの問題の温床になっているわけですがそんなこと話してもしょうがないしそもそもこの文章自体がネームからの逃避だしとっとと仕事に帰れって話ですよ全く。
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プロフィール
HN:
マツリ セイシロウ
性別:
男性
職業:
漫画家
自己紹介:
漫画家です。
『マイティハート』全七巻
『ひみChuの文子さま』全三巻

新連載『リヴォルト・リヴォルバー』がチャンピオンRED12月号(2011年10月発売)連載開始

メールはこちら(メアド変わりました)
azzzzre◎yahoo.co.jp
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